11期生
中村 裕子さん
活動期間:2014年4月~2015年3月
大学3年次終了後にぼらいやーに参加。世界7ヶ国を周り、タイ・ベトナム・タンザニア・日本で国際ワークキャンプに参加、カンボジア・ケニアで中長期ボランティアに参加。授業や本では知ることの出来ないアフリカの強さやすごさ、輝きを、大学のアフリカ研究会で学び、実際に行って本当のアフリカを知りたいと思ったことがきっかけ。高校の時から発展途上国には興味があり、大学では平和学を学んでいるため東南アジアとアフリカに行くことを決めた。そして、学生時代に何か変わった経験や新たな挑戦をしてみたかったため、ぼらいやーの存在を知った瞬間、もうこれは行くしかないと即決した。
訪問した国
ボランティアに参加した国
日本→フィリピン→カンボジア→タイ →ベトナム→マレーシア→タンザニア→ケニア→マレーシア→フィリピン→日本
1年間の流れ
活動開始日(出発日)~活動終了日(帰国日)
2014年5月5日~2015年1月29日
名前:中村裕子(学生)
活動していたスケジュール | |
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4月 | 出発準備(ビザ取得・予防接種など) ぼらいやー事前研修 |
5月 | 5/5-9 フィリピン マニラ観光(友達にお世話になる) 5/9-カンボジア シェムリアップ滞在(日本語学校でボラ・アンコールワット観光) 5/15-6/15中長期ボランティCYA Angkor Chey@カンボジア 英語のための学校建設 |
6月 | 6/15- カンボジア 首都プノンペン&シェムリアップ滞在 6/28- タイ バンコクへ移動(空路) |
7月 | 7/7 タイ チェンマイへ鉄道で移動(夜行で14時間くらい) 7/7-19 タイ チェンマイの山奥で英語教育のワークキャンプ 7/19- タイ チェンマイ&アユタヤ観光 7/25- タイ アユタヤ&バンコク旅行with 妹 7/27 ベトナム ホーチミンへ移動(空路) |
8月 | 7/28-8/9 国際ワークキャンプ@ベトナムのホーチミン 孤児院や病院で活動 8/9- ホーチミン&ニャチャン&ホイアン&フエ&ハノイ観光(ベトナム縦断) 8/23-8/28 マレーシア KL&マラッカ旅行with mama 8/29- マレーシア KL滞在(タンザニアとケニアのVISA取得) |
9月 | 9/5-26 国際ワークキャンプ@タンザニアのダルエスサラーム 幼稚園学校で英語教育 9/27 ケニア ナイロビへ移動(空路) |
10月 | 9/27-10/26 中長期ボランティア@ケニアのモンバサ 孤児院お手伝い&幼稚園学校で英語教育 10/27- マレーシア KLへ移動(KLで都会を満喫) |
11月 | 11/2-30 フィリピン バギオで1ヶ月語学学校 |
12月 | 12/1 午前2時頃 羽田到着! 12/19-12/21 NICEリーダー研修会 |
1月 | 1/8-10 三重県名張ワークキャンプ地事前訪問 1/18-1/29 国際ワークキャンプ@三重県名張市 里山保全のワークキャンプ(台湾2ヶ国キャンプ) |
2月 | 2/11 1dayのインターンシップに参加し、本格的に就職活動開始 |
3月 | 3/1- 就活 プレエントリー開始 3/25-27 ぼらいやー事後研修 |
中村さんが参加した国際ワークキャンプ/中長期ボランティア | |||
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国 | 期間 | 分野 | 内容 |
カンボジア | 5/15–6/15 | 建築 | 英語を学ぶための学校を建設 |
タイ | 7/7–7/18 | 教育 | 小学生から高校生までの子ども達に英語教育 |
ベトナム | 7/28–8/9 | 子ども | 孤児院の子ども達と交流、ゲームや文化交流など |
タンザニア | 9/5–9/26 | 教育 | 幼稚園学校で英語教育 |
ケニア | 9/27–10/2 | 教育 | 孤児院の子ども達のお世話、幼稚園学校で英語教育 |
日本 | 1/18–1/29 | 環境 | しいたけ栽培用の木材や炭 薪用の木材運び |
総費用:135万円
【内訳】 | |
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NICE参加費 | 約32万円 |
航空運賃費 | 約30万円 |
持ち物準備代 | 約5万円 |
海外旅行保険 | 約13万円 |
予防接種費 | 約3万円 |
留学費 | 約13万円 |
旅行中の宿泊や食事、その他 | 約39万円 |
01応募のきっかけ
テレビ番組『世界がもし100人の村だったら』がきっかけで高校時代から途上国には興味がありました。大学で紛争、貧困問題など国際社会の現状を学び、さらに途上国のイメージは貧しいというマイナスのものになりましたが、3年次編入学後に所属したアフリカ研究会で悲惨な歴史を乗り越えたアフリカの強さや明るさを学んでからは考え方が一変。机上だけではなく、実際に自分の足で途上国を訪れ、真の姿を知りたいと思い、途上国に行くことを決意しました。ちょうどその頃出会ったのがぼらいやーでした。現地の人と関わり現地の生活を体験でき、尚且つ現地に何かしらの貢献ができるボランティアをしたい、1つの地域だけではなく長期間で多くの国に訪れ現状を知りたい、こう思った私にはぼらいやーしかないと即決でした。
02インタビューや事前研修
事前研修では世界を旅するのに必要な知識を得ることができました。荷物や危機管理などのレクチャーを受けられ、ぼらいやー経験者に細かなところまで相談できたので、出発前に様々な不安点や疑問点を解消することができました。そして、一年間のプランを見直したり、どうしたいかやどうなりたいかなど細かな目標を設定したりできたので、モチベーションも高まりました。何より、ぼらいやーに参加を決めた同期とともに、普段周りに相談できない思いや不安な気持ちを共有できたことで安心感が得られ本当に有意義な時間となりました。
03活動中
子どもが好きという理由と現地の人たちに最も多く関われる機会があるのではないかと思ったため、教育関係のボランティアを中心に参加をしました。人生初の海外ボランティアはカンボジアでした。田舎の町で1ヶ月間の生活。電気はあるものの料理や食器洗いなどの生活用水は全て雨水。トイレを済ませたあとはトイレットペーパーではなく雨水で洗い流しました。水がなくなる恐怖をこの時初めて体験して、こういった生活が存在したのだと驚きを隠せなかったものの、日本とは全く違った生活にもすぐに慣れ、カンボジアの現状を、身をもって知ることができました。その後、タイでのワークキャンプを経て、ベトナムで2週間のワークキャンプに参加しました。同じ東南アジアの国々でも、生活スタイルや文化、発達状況は全く違うため、地域ごとに新たな発見がたくさんあることもぼらいやーの良さだと改めて実感できました。ベトナムのワークキャンプで直面した一番の壁が英語でした。英語を使って生活すること自体には抵抗がなくなり、周りの人たちの英語の言い回しなどを聞いて、自分も会話力向上には努めていましたが、このワークキャンプは殆どがヨーロッパのメンバーで、彼らの会話には全くついていけませんでした。取り残されないよう必死に声をかけ続け、最後は楽しく過ごすことができましたが、この時ようやく語学の必要性を強く感じ、急遽1ヶ月の語学留学を決めました。出発前は語学留学の必要はない、自分でどうにか習得しようという考えでしたが、せっかく海外にいるのだから、少しでもいいから集中して英語を勉強しようという気持ちに変わりました。急いで日本のエージェントを探し、インターネットで留学を手配できるところを見つけて、期限ギリギリで学校が決定しました。タンザニアとケニアでのボランティア後、フィリピンの語学学校に留学。1ヶ月間だけでもTOEICの点数は平均で300点以上上がったと思います。この留学を通して、英語に対しての自信が持てるようになったことが大きな収穫であったと思います。
7ヶ月間、東南アジアや東アフリカに滞在していましたが、月に一度の報告以外でもぼらいやーメンバーとは旅中に何度も出会ったり、連絡を取ったりしていました。いつも世界の何処かで同じ気持ちを抱いたぼらいやーメンバーがいることが心の支えでした。また、何のために来たのか、生きるとは何か、など深いところまで常に何かを考えることが増えました。この旅で自分自身と向き合うことができたのもとても良かったと感じています。
04帰国後(現在)
帰国後は、メンバーの一員としてではなくリーダーとして三重県でのワークキャンプに参加しました。このキャンプでもやはり自分の英語の会話力の無さにかなり苦労しましたが、海外に行って色々な人に出会い感じた、"皆違って皆良い"ということを大事にし、自分らしくリーダーとしての任務を遂行できたと思っています。
帰国前は、途上国を支援できるような仕事やNGOなどでの仕事も考えていましたが、ぼらいやーとして途上国の人たちと意見を交わしたり現地で生活を送ったりして、海外の人たちの姿を見てからは、日本をもっともっと元気に、そしてHAPPYにしたいと思うようになりました。そのため就職活動では、日本の働く人を支えることができ、多くの産業に不可欠な仕事がしたいと思い、福利厚生の会社に就職することを決めました。
ぼらいやーは、自分の価値観、考え方、将来をも変えてくれるものだと思っています。ぼらいやーを経験して一番強く感じた"自分の当たり前が当たり前ではない"ということを、これからも大事にしていきたいです。
ぼらいやーに参加して感じたこと、得たこと
NO.1
いろんな文化、価値観を受け入れる姿勢・積極的にたくさんの人たちと交流する姿勢
今まで海外に行くことは何度かあったが、ワークキャンプや中長期のように現地の人たちと現地の暮らしを体験して、自分の当たり前が当たり前ではないことを思い知った。そこには日本とは違う生活スタイルがあり、知恵があった。これまでこれはこうでなきゃいけないという固定的な考え方が、別にこうじゃなきゃいけないわけではいんだという考えに変わった。そして、周りの人と比べるのではなく、自分は自分らしくいればいいんだと思えるようになった。そう思えるようになってからは、人それぞれが持っている良さやその地域の文化を知って、受け入れていこうという意識をもてた。相手のことを、相手の文化を知ることによって新たな発見がたくさんあり、とても楽しかった。
NO.2
仲間の偉大さに改めて気づく
出発前から帰国までずっと応援してくれた仲間、ワーキャンや旅中に出会った仲間、世界各国で頑張っている大学の仲間、そしてぼらいやー、NICEの仲間の存在がなければ、私はこのぼらいやー生活を最後までなしとげることはできなかったと思っている。寂しさで、心細さで、いつも帰りたいと思っていたから。実際、途中で一度帰国しようと本気で考えた時もあった。それでも一度決めて出発したのだから、最後まで成し遂げたいと思えたのは勇気づけてくれた仲間のおかげ。本当に感謝してます!
NO.3
自分を発信していく力
積極的に自分の意見を相手に伝えることが苦手ではあったが、特に自己主張の強いヨーロッパの人たちと交流する中で、自分を発信していくことも大事であると感じた。自己主張が強すぎて喧嘩することさえあった彼らだが、何も言えずただ人についていく自分を無力に感じることもあった。それを感じて以降は、自分の思ったことは相手に伝えようと努力。たとえ、大人数の前で意見をいうことは困難でも、少人数では積極的に伝えられるように。特に就職活動をする中で発揮できていると感じる。