11期生
宮本 啓示さん

宮本 啓示さん

宮本 啓示さん

活動期間:2014年4月~2015年3月

大学3年次終了後にぼらいやーに参加。世界18ヶ国を周り、モンゴル・スリランカ・ケニアで国際ワークキャンプに参加。元々過去にワークキャンプに参加したことがあり、これがめちゃくちゃ楽しくてまずそこで休学を決意。休学を決めたは良いけどぼらいやーに参加して世界中をまわるのか、それともバックパッカーでまわるのかを考えていた時に、地元でぼらいやー説明会があったので、話を聞くだけでもと思い参加した。そこに来ていたぼらいやー経験者のある人に『参加してもしなくても、どっちを取ってもけーじにとって正解だよ』と言われ、その言葉でぼらいやー参加を決意。どうせ世界を見たいんだったら、普通にバックパッカーするよりボランティアをちょくちょく挟みながらやった方が、現地の事もよく分かるだろうという理由である。

世界地図

訪問した国

ボランティアに参加した国
日本→モンゴル→ベトナム→カンボジア→タイ→マレーシア→シンガポール→スリランカ→日本(一時帰国)→トルコ→UAE→ケニア →マダガスカル→南アフリカ→ナミビア→南アフリカ→アルゼンチン→チリ→(イースター島)→ボリビア→ペルー→タイ→ブータン→日本

1年間の流れ

活動開始日(出発日)~活動終了日(帰国日)
2014年 4月26日 ~ 2015年 3月17日
名前:宮本 啓示(学生)

活動していたスケジュール
4月

4/25-5/8 国際ワークキャンプ@モンゴル

ぼらいやースタート。日本人8人、モンゴル人2人で草原の中で植林。

5月

自分は寒い所が大嫌いだと改めて実感した。。。
ワークキャンプ後、数日間モンゴル観光。

5/11-5/15ベトナム

ホーチミンに住むベトナム人の友達の家へ。バイクで毎日つれ回してもらい、色んな人と出会い、東南アジアの勢いを肌で感じる。

5/16-5/24カンボジア

初陸路で国境越え。プノンペンでベトナム人の友達の親戚の結婚式に参加。
以後別れて一人旅スタート。シェムリアップでアンコール遺跡群見たり。
最終日、宿のドライバーと飲みに行ってお腹壊す。初体験。

5/25- タイ

お腹が治らなかったのでバンコクの病院で診察。食中毒。抗生物質で治った。
北部の村ルーイ、前参加したタイワークキャンプの友達の家へ。
親のアドバイスで急遽マレー鉄道でシンガポールまで向かう事に。

6月

-6/7まで タイ

バンコクでブラブラ。一人旅の寂しさを感じ始める。南の町ハジャイ、同じくワーキャンで知り合った友達の家へ。

6/8-6/10 マレーシア

初めてのイスラム圏に衝撃を受ける。イスラム教に対するイメージがいい意味で変わる。

6/11-6/13 シンガポール

大都市。。。物価高い。。。街並み綺麗。。。

6/14- スリランカ

6/15-6/25国際ワークキャンプ@スリランカ

日本大好き、プリンターをリーダーに日本人2人、マカオ人3人の小規模ワークキャンプ。陶器製作の手伝い、農家のお手伝い、地元の若者と交流etc...。プリンターのホスピタリティに感銘を受ける。受け入れ先も皆親切で、とても平和なワークキャンプだった。

7月

7/3まで スリランカ

ワークキャンプ後はスリランカ放浪。ワークキャンプのホストファーザーのご厚意でまたもやホストファミリーにお世話になったり。

7/4- 一時帰国

とりあえず2ヶ月程の旅終了。過去最長期間の海外生活の中で、色んな国をまわるバックパッカーのハードさを少し感じる。バイト再開。バイト三昧な生活を送る。

8月

2ヶ月間旅していたのは嘘だったかのように日本での生活に馴染む。
心地良すぎて9月からの再出発に向けて全然準備出来ず。笑

9月

色んな人に送り出してもらい再出発。

9/18-9/29 トルコ

初めてのアジア以西。イスタンブールで同期のなーみと再会。インド人とややこしい事になる(笑)。同期のゆいも合流。楽しい時間を過ごす。相変わらずイスラム圏は興味深い。

9/30 UAE

もっと長くいる予定だったが、トルコが楽しくて1日のみ。オイルリッチ。

10月

10/1-10/31 ケニア

初アフリカ。肌が黒い人しかおらずビビる。同期のりえと再会!

10/4-10/26国際ワークキャンプ@ケニア

ケニア5人、イングランド2人、日本2人、アイルランド1人。午前は小学校の新校舎を建てるためのレンガ作り、午後は子どもと遊んだりする毎日。途中からフリーデイでの出費に関してアイルランド人とイングランド人がもめ始める。最終日に爆発。初体験。初アフリカという意味でも、自分としては収穫あるワークキャンプだった。ワークキャンプ後はサファリへ。大自然!キリンにこんな感動するとは。

11月

11/1-11/13 マダガスカル

謎多きマダガスカルへ。同期のゆーじとは会えず(笑)。 モラマンガという町で母親の友達の家にお世話になる。町では英語が全然通じなくてほとんど筆談かジェスチャー。初体験。アジア色強めのマダガスカルにたくさん忘れ物をしてきた。
この頃から来年について考え始める。

11/14-11/19 南アフリカ

アフリカ大陸再び。ケープタウンの街並みの綺麗さにびっくり。
自炊にハマる。毎日献立を考える日々のスタート。

11/20-11/28 ナミビア

日本人3人でレンタカーでナミビア周遊。2度目のサファリ経験。

11/29- 南アフリカ

南米に向けて英気を養う。

12月

-12/2まで 南アフリカ

12/3-12/23 アルゼンチン

初南米大陸。英語が通じず焦る。スペイン語覚え始める。世界最南端の町、ウシュアイアへ。あまりの寒さに、寒いのを苦手だったことを思い出す。迷わずダウン購入。パタゴニアをひたすら北上。

12/24- チリ

24日、25日は店も全て休み、ゴーストタウン化。奇跡的に宿にいたチリ人とささやかなクリスマスを過ごす。ゴーストタウン過ぎて初めて旅先でYouTubeを長時間楽しんだ。

1月

-1/13まで チリ

年越しをサンティアゴで過ごす。イースター島へ寄り道した後、北上再開。

1/14-1/22 ボリビア

ボリビアへ抜けるツアーに参加しボリビアへ。標高が高すぎて高山病にかかる。
チリから抜けると急に人も景色も変わり面白い。

1/23-1/30 ペルー

クスコで高校時代からの親友と再会。以後ハードスケジュールにより終盤はダウン。ラテン気質にハマったと同時に自分が言語に興味を持ち始めている事に気づき始める。

2月

2/1-2/12 タイ

日本を飛び越えタイへ再び。銭湯に癒され、日本食に感動する。北西部パーイへ。日本人ヒッピーの集落で話を聞く。チェンダオでのシャンバラ祭りで色んな日本人と出会う。

2/13-2/22 ブータン

友達と合流しブータンへ。伝統を重んじて大国とは慎重に付き合うブータンのスタンスに感銘を受ける。日本での自分の生活を強く考えさせられる。

2/23 帰国

3月

3/3-3/17 沖縄

旅の締めに沖縄へ。なーみと再会。天気は不安定ながらも離島巡りは良い癒しになった。

宮本さんが参加した国際ワークキャンプ/中長期ボランティア
期間 分野 内容
モンゴル 4/26-5/8 環境 イメージ通りの大草原に住む現地の人の敷地内(?)で植林活動
スリランカ 6/15-6/25 農業 現地で使われる陶器(鍋や入れ物用)作りのサポート、農業用の堆肥作り、植物の種を使ったアクセサリー作りのサポート、若者との文化交流
ケニア 10/1-10/26 建設 小学校の新校舎建設の為のレンガ作り、子ども達と遊ぶ

総費用:200万円

【内訳】
NICE参加費 約23万円
航空運賃費 約100万円
持ち物準備代 約2万円
海外旅行保険 約16万円
予防接種費 約2万円
旅行中の宿泊や食事、その他 約57万円

01
応募のきっかけ

宮本 啓示さん応募のきっかけ

大学3年次終了後に、大学を1年間休学してぼらいやーに参加しました。元々『休学して海外を周りたい』とは思っていましたが、海外に行くことは、ほぼ未経験で不安がとても大きかったので、まず準備段階として2年次の春休みに十代限定のNICE主催プログラムのタイでのワークキャンプに参加してみました。お坊さんと同じ生活をしながらお寺に寝泊まりし、村のお祭りに参加したり学校に訪問したりするプログラムでしたが、これが自分にとって予想以上に衝撃的で、言葉で言い表せないくらい面白くて、もっといろんな国を見てみたい!と思い、休学を決意しました。
その後、一人で周るのか、それともぼらいやーでやるのか考えていた時に、タイミングが合ってぼらいやー説明会に参加しました。その時に経験者の人に自分がどっちを選ぶか悩んでいることを伝えると、「多分どっちを選んでも楽しいと思うし、どっちを選んでも正解だよ」とはっきり言われ(笑)、それが自分の中でグッと来て、ぼらいやーの参加を決意しました。また、経験者の皆がすごく楽しそうに、キラキラしながら喋っている姿も印象的で、すっと引き込まれた気がします。僕の中でも漠然と『旅をする』だけでは物足りない、という気持ちもあり、「旅+○○」を探していた時に、旅とワークキャンプという手段に落ち着きました。

02
インタビューや事前研修

宮本 啓示さんインタビューや事前研修

事前研修に参加する前は、刻一刻と出発日に迫る不思議な感覚に一人で不安になりながら、ワークキャンプの情報や持ち物、予防接種など、準備を自分なりに進めていました。しかし事前研修で同時期に活動するメンバーと一緒に過ごせたことで、皆自分と同じような考え方や不安を持っていることを知ることができ、いい意味で『一人じゃないんだ』と思えるようになりました。経験者の方々も毎日色々な人に来ていただいて、旅の持ち物や危機管理など、頼もしい情報をたくさん聞けたことも大きかったです。自分にとって活動のスイッチを入れる良い時間だったし、いよいよ始まるんだな!と気合を入れることのできた研修でした。

03
活動中

宮本 啓示さん活動中

僕は『日本の裏側(南米)まで行ってみたい』という思いで旅を中心に活動をスタートさせました。その中で3回、ワークキャンプに参加しましたが、やはりキャンプという名前だけあって、シャワーが無かったり、電気・ガスが無かったり、当然ネットも無かったりと、日本での自分の生活にあったものを取っ払っての生活も経験しました。しかしそれらの生活で不便に感じることは一切なく、むしろシンプルで、今までの自分の生活がいかに持ちすぎていたかということを考えさせられたりしました。また現地の人と生活するということは異文化交流そのもので、あまりの距離の近さに困惑したり、底抜けの明るさに尊敬したり、将来の夢を聞いて自分も頑張ろうと思わされたり、毎日些細なことにいろんなことを考えることができた貴重な時間でした。

宮本 啓示さん活動中

旅では初めての長期海外、バックパッカー、安宿、乗り合いバス…などなど、それまで全く未経験だったことに最初は面食らいました。決して楽しいことばかりではなく、異国で一人不安になるときもありましたが、僕はよく持ち合わせていた世界地図を眺めて、今同期のメンバーがどこの国にいるのか確認して、自分を奮い立たせたりしていました。 実際に世界を一周してみて、世界が一気に近くなったし、世界の広さ、深さにも驚きました。今の時代、世界一周は難しい話ではないし、簡単に行けるけど、世界は奥深い。めちゃくちゃ奥深い。僕が見てきたものは世界の1割にも満たないと思います。ただその中で本当に色々な人に出会ったし、色々な文化や価値観を見て、自分の中の常識がただの常識でしかないことに気づかされ、いい意味で変なこだわりがなくなりました。自分へのおごりがなくなりました。一人で旅を進めてきたことで、家族や周りへの感謝、いかに自分は周りに生かされているかを実感できたことも良い経験でした。また、長期で日本の外にいたこともあって、日本の良さを再認識できたし、Japanという国が世界中からどういう目で見られているのかも少し分かった気がします。

宮本 啓示さん活動中

最後に行ったブータンは、日本から離れた場所に位置するにも関わらず、空気は澄んでいて穏やかで、人の顔や風景など、自分の中でものすごく懐かしさを感じさせる国でした。そこで働いていらっしゃる大学の大先輩の方にブータンについて色々なことを教わり、ブータンも決して全てが良いことばかりではないんだと理解しました。彼らにも解決すべき問題がたくさんある中で、GNH政策をどれだけ世界の中で確立させていくことができるのか、今後注目したいと思っています。僕が行った中でもブータンはおすすめする国の一つです。ぜひ一度行ってみてください。

04
帰国後(現在)

宮本 啓示さん帰国後(現在)

活動終了後、僕は復学しました。活動を始めて半年経ったぐらいのころ、色々な国を周るのに『1年では足りない』と気づき、休学をもう一年するか考えましたが、親の勧めもあり、まず大学をきっちり卒業してから、ということにしました。この1年の活動期間で勉強したいことが増え、もっと様々な知識や考え方を学びたいと思ったおかげで、大学の講義では休学前と比べて明らかに受講態度が変わったと思います。今は『知ること、学ぶこと』がとても面白いです。また、南米に行ったことがきっかけで、スペイン語に興味を持つようになり、英語と並行してスペイン語も勉強しています。
このぼらいやーの期間を経て、柔軟な考え方ができるようになった気がします。本当にたくさんの人と出会ったおかげで、『こんな人生もあるんだ』といつもも思っていたし、色々なものを肯定できるようになったし、色々なものが面白いと思うようになりました。
まだ将来の具体的な方向性は定まっていませんが、今は良い意味でマイペースに、好奇心の赴くままに動いていきたいと思っています。また旅もしたいなあ。

ぼらいやーに参加して感じたこと、得たこと

NO.1
世界の大きさ、距離感を肌で感じ取った

と同時に、今の時代どこへでも簡単に行けるが、その土地の事を深く理解する事は時間がかかると思った。

NO.2
言語の楽しさ

世界では英語が共通語のように扱われているが、それぞれにそれぞれの言語を持っている。そういう言語を学んで実際に使ってコミュニケーションが出来るというのは、ジェスチャーで通じた時よりはるかに嬉しい。

NO.3
世界から見たJapanを垣間見た

長期間外国で生活したことによって、外国における日本の情報や外国から見たイメージが何となく分かった。普段世界地図は日本中心だけど、外国はイギリス中心。つまり日本は一番東に位置することになる。そんな果ての地で、尚且つ発展途上国が多いアジアで、なぜ日本は先進国として君臨しているのか、外国人は思うと思う。

どこの国でも日本の製品は見たし、全員日本の存在を知っている。日本はすごいんだなーと感じた。