5期生
服部 優花さん

服部 優花さん

服部 優花さん

活動期間:2010年4月~2011年3月

大学2年次終了後、ぼらいやーに参加。
世界31ヶ国を周り、ペルー・フィンランド・トルコ・日本で国際ワークキャンプ、ケニアで中長期ボランティアに参加。

世界地図

訪問した国

ボランティアに参加した国
日本→カナダ→アメリカ→メキシコ→ボリビア→ペルー→ブラジル→フィンランド→スウェーデン→ノルウェー→デンマーク→ドイツ→オーストリア→スロベニア→クロアチア→チェコ→ハンガリー→ポーランド→オランダ→ベルギー→イギリス→スペイン→モロッコ→トルコ→イスラエル→ヨルダン→エジプト→ケニア→タンザニア→マラウイ→ザンビア→日本

1年間の流れ

活動開始日(出発日)~活動終了日(帰国日)
2011年5月4日~2012年3月3日
記入者名名前:服部優花(学生)

活動していたスケジュール
4月 準備。
5月 カナダ、アメリカ、メキシコ、ボリビアを旅行。
6月 ペルー、リマ近郊パチャカマで3週間孤児院での国際ワークキャンプに参加。ワークキャンプ後、ペルー、ブラジルを旅行。
7月 2週間のフィンランドの国際ワークキャンプに参加。フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、オーストリア、スロベニア、クロアチアを旅行。
8月 チェコ、ハンガリー、ポーランド(アウシュヴィッツ強制収容所訪問)、オランダ、ベルギー、ロンドン、スペイン(トマト祭に参加)、モロッコを旅行。
9月 モロッコを旅行。2週間のトルコ国際ワークキャンプに参加。
10月 ワークキャンプのメンバーとトルコを旅行。イスラエル、ヨルダンを旅行。
11月 エジプトを旅行。
12月 ケニアで2ヶ月中長期ボランティアに参加。
1月 ケニアで2ヶ月中長期ボランティアに参加。
2月 タンザニア、マラウイ、ザンビアを旅行。
3月 帰国。2週間陸前高田で被災地ワークキャンプに参加。
どんな国際ワークキャンプ/中長期ボランティアに参加したか、キャンプの詳細を記入してください。
期間 分野 内容
ペルー 3週間 子/福 孤児院で補助。
フィンランド 2週間 修理 キャンプサイトの修理。
トルコ 2週間 芸術 アートワークキャンプに参加。
ケニア 1ヶ月 開発 マイクロファイナンスの銀行でインターン。
ケニア 1ヶ月 子ども 小学校の障がい児クラスの補助。

総費用:180万円

【内訳】
NICE参加費 約10万円
航空運賃費 約60万円
持ち物準備代 約20万円
海外旅行保険 約16万円
予防接種費 約3万円

01
応募のきっかけ

服部 優花さん応募のきっかけ

私は大学2年次終了後、1年間大学を休学してぼらいやーに参加しました。
きっかけは大学1年生の夏に行った、初めての海外旅行でのぼらいやー1期生の方との出会いです。『夢を夢だと思っているうちは夢は叶わない』という事をその時実感し、行動に移そうと思ったことでした。その後、ぼらいやーのことを色々調べ、他にも広い広い世界を見るという目的を世界一周とボランティアという手段で果たせること、わざわざ休学をしてつくった1年を『旅行』と言うだけで終わらせたくなかったこともありました。

また、ボランティア経験もない私がぼらいやーに参加した理由の一つとして、一年全体を通したプログラムであり、同じ時期に活動する仲間がいるところにとても惹かれたのもありました。そして、何よりの一番の決めては、やはりワクワクした!ということで、出会うべくして出会ったようで、迷いはなかったです。
一年間の休学を決めて、いろんな世界を見たい!と決意したはいいものの、具体的なことについては何も知識がなかった私でしたが、しっかりした事前研修やメーリングリストでの情報交換などが不安を解消してくれました。

02
インタビューや事前研修

服部 優花さんインタビューや事前研修

初めての長期海外旅行、バックパッカーに不安だらけでした。しかし、この事前研修のおかげで、旅のスキル、安全管理方法、旅行情報、ボランティアの心得、英語のコミュニケーション法など、幅広い知識を得ることが出来ました。特にぼらいやー修了直後のOBOGの方々の話は刺激的で実用的でありがたかったです。そして何よりも同じように思い悩み、アツイ想いをもった同期たちとの時間は自分のモチベーションをあげ、不安を取り除いてくれました。

03
活動中

服部 優花さん活動中

旅の間にボランティアが入ると、予定を立てて行動するのにも多少の締まりができ、ダラダラしがちな私にはちょうど良かったです。私は国際ワークキャンプに4つ参加させてもらいましたが、特にヨーロッパの3つの国際ワークキャンプは『ボランティア』というよりは『楽しいキャンプ!』だったので、他の人の活動報告を見ながら、自分の活動に対しての物足りなさも感じていました。活動に対して納得がいかず『自分は今、わざわざこんなところに来て、一体何をしているのだろうか?』と思い悩んだこともありました。

服部 優花さん活動中

今回ぼらいやーを通して常に感じていたことは『自分の足で一歩進むことの大切さ』でした。例えばワークキャンプ中、ひたすら芝刈りなんてわざわざお金と時間を使ってやっている意味あるのかな?と思った時には、ここに来たこと、こうして活動していることによって得た何らかのものや、ここにきて受けた影響が、これからの自分に影響していくのではないか?と考えたりしていました。旅の中では、もちろんのんびりしていることも多かったですが、一歩外に出て散歩してみるだけで感じること・考えることがたくさんあることに気づきました。さらには人生について考えることもしばしばあって、何をしたいのかわからなくて不安になったり、現状に満足してしまっていて悩み続けてしまうこともよくありました。そんな時にも『一歩踏み出してみること』を心がけて、少しだけでも、何か一つでも変えてみることから始めることを心がけました。日本に帰ってきて読んだ本の一つに『バタフライ効果』について書かれた本がありました。蝶が羽を動かしたくらいの小さな些細なことが、巡り巡って世界を動かす。という内容でした。まさにこのことが、この一年間に対しての言葉なのではないかなと思いました。

服部 優花さん活動中

一歩が大きな前進となる。ワクワクすることに向かって一歩踏み出してみること。それがさらなるワクワクを引き寄せていくこと。隣の人の笑顔が世界の笑顔になること。自分自身ではこの一年間で具体的に得たものに対していまいち自信がないのが本音ですが、どんな形にしろこれからの自分の人生、もしかしたら世界さえも、この一歩のアクションが動かしていくんだ。という気持ちで、これからも今自分にできることを少しずつでもやり、一歩ずつ進んでいくことが大切だなと思っています。

04
帰国後(現在)

服部 優花さん帰国後(現在)

私は世界一周と東北での震災復興ボランティアを通して、日本の強さと素晴らしさに感動し、今まで気付かなかった当たり前のしあわせに気付きました。そして『自分もこの日本のために働きたい、当たり前のしあわせを守りたい』と考えました。しかし、その想いを形にする方法や具体的な将来の仕事について思い悩み、もう一年休学をして、また海外へ行ったり、東北ボランティアに参加したりしました。そしていろいろ考えた結果、私は今、日本の総合電機メーカーで働いています。

ぼらいやーに行ったこと、もう一年休学をしたこと、今の仕事に就いたこと、全てが正解だったかどうかは分かりません。しかし、人より寄り道をして、人一倍自分と向き合い、人一倍自分の将来について真剣に考えたすえの今までの選択に何一つ後悔はありません。
そして何より、ぼらいやーに参加して得た一番大きなものは、ぼらいやーの仲間でした。特に同期の存在は、参加して4年以上経つ今でも何よりもとても大事な仲間であり、友だちです。それはこれからも一生変わらないことだと断言できます。

ぼらいやーに参加して感じたこと、得たこと

服部 優花さん ぼらいやーに参加して感じたこと、得たこと)

ぼらいやー5期生として一年間過ごせて、幸せだったと思います。④の帰国後、現在にも書きましたが、『仲間の存在』が自分にとって、一番にいい刺激になっています。身近で、でもみんなそれぞれ違って輝く魅力をそれぞれ持っている。そんな仲間ができてとても嬉しいし、これからもたくさんの刺激をギブアンドテイクできるのではないかなって思っています。

服部 優花さん ぼらいやーに参加して感じたこと、得たこと)

ぼらいやーで過ごした1年間がどうだったか、ってうまく言えないし、良かった悪かったでいえば、もちろん帰ってきた今だからこそ良かった!って言えるのが正直なところです。色々な世界を見ることができた、知ることができた、いろんなことを感じることができたことは大きなことでした。何が正解で、何が間違いか、前以上に分からなくもなりました。でも、みんな人間ってことが分かりました。世界は思っていた以上に複雑で、思っていた以上に簡単でした。世界を変えることなんかできない、そんなことを何度も思いました。世界が、人が、大好きになりました。日本が大好きになりました。日本のすごさを思い知りました。日本人であることを誇りに思いました。日本人に生まれたことが幸せだということを知りました。家族に感謝して、家族が大好きになりました。家があって、ご飯が食べられて、働くことができて、学校に行けることを感謝しました。この1年で感じたこと、学んだこは、本当にそこら辺に転がっているような当たり前のことばかり。ずーっと遠くにあった夢とかじゃなくて、目の前に転がっていたり、空気みたいなものばかり。でも『こんなんで良かったの?』ってことは一切思わない。人間である上で一番大事なもの学べた1年でした。海外ではアホみたいにずっと悩んで悩んで悩んで、ちょっとしたことで落ち込んで泣いたりしまくって。でもその何倍も笑って、素敵な出会いがあって、素敵な景色を見て、素敵な笑顔を見て、全部なんか話し尽くせないぐらい色々なことがあった1年でした。本当に夢みたいな1年でした。

服部 優花さん ぼらいやーに参加して感じたこと、得たこと)

一番最後にある事後研修では、11ヶ月ぶりにみんなに会ったのに、なぜかずっと一緒に旅していた仲間みたいな感覚でした。メーリングリストでずっと報告していたからかな。盗難にあった時も、飛行機乗り遅れた時も、楽しいことがあった時も、ボランティアで悩んだ時も、成長を感じた時も、伸び悩んだ時も、マラリアになった時も、もう1年休学決めた時も、ずっと情報や気持ちを同期のみんなに共有していたし、でもそれ以上に、みんなそれぞれ16人に色々なことがあって、16通りの旅があって、16通りの想いがあって、ぼらいやーっておもしろい!って思った。ぼらいやーって旅が目的じゃなくて、旅が手段。だからおもしろくて、みんな悩んで、いろいろなことを考える。

ぼらいやーに参加して本当に良かった。ぼらいやーのこと、もっと軽く見ていました(笑)。色々書きたいことあったんだけど、やっぱりうまくまとまらない。想っていることの10分の1もかけてない!思うことが多過ぎて!とにかくこの1年、関わってくれたみんなありがとう!そしてこれからもよろしくお願いします。